別大マラソン2018③厳しかった今年のレース
別府大分毎日マラソンは1952年に始まりました。戦後、まもなくの頃です。当時は37人が参加した小さな規模の大会だったそうです。
その後、世界選手権の選考レースとなるなど国内有数の大会となり、2011年には、それまでの制限時間である2時間50分を大幅に緩和して3時間30分として、全国からシリアス市民ランナーが集う大会となりました。
そこで、大会HPに記載がある2008年からの年別の成績を比較してみます。ちなみに2010年以降にスタート地点が変更となり、2016年以降に大分市街地のコースが一部変更されています。
比べるのは以下の4つのタイムを切っている男子選手の人数です。
-
市民ランナー憧れのサブスリー3時間00分。
-
それなりの練習量が要求される2時間50分。
-
ある程度の才能が必要となる2時間40分。
-
実業団レベルに近づく2時間30分。
それぞれのタイムごとに、横軸を開催年、縦軸を人数としてプロットしてみました。
どのタイムにおいても年々レベルが上がっていることが分かります。ちなみに別大マラソンでは、3時間を切るタイムを持つ陸連登録ランナーは申し込めば必ず出場できます。そして、陸連登録にかかわらず3時間30分以内の持ちタイムの選手は先着順で、今年は2200人が定員でした。過去の定員数については分かりませんでした。
最近では2016年の大会が全般に良い成績だったようです。制限タイムの門戸が広がった年の2011年と比べると、2時間30分未満が52%増、2時間40分未満が39%増、2時間50分未満が19%増、3時間未満が42%増でした。
ところで、2018年のタイムごとの人数は直近の2大会に比べて落ちています。当日の出場人数は分かりませんが、エントリー数はそれほど差はありません。男女合わせて2018年は3897人、2017年は3907人、2016年は3915人でした。
やはり、今年のレースでは、寒くて風が強い気象コンディションが選手にとって厳しかったのでしょう。いろいろな方のブログを読むと、35km過ぎの風にやられたという記事ばかりでした。というか、そうではない猛者は見当たりません。
一方で、2016年をピークに出場選手全体のレベルが下がってきているのでしょうか?来年以降の大会の結果によって傾向が分かるかもしれませんね。一方で来年は東京マラソンの日程が1週間遅くなるため、別大と東京を掛け持ちするランナーが増えてレベルが上がるかもです。
いずれにせよ、来年も頑張りマス。