別府の温泉ゲストハウス
別大マラソン後に泊まったゲストハウスが、とても魅力溢れるところだったので紹介します。その名は松亀荘。マツガメソウではなくマツキソウ、Matsukisoと呼びます。外観はこんな感じ。老舗の日本旅館です。別府駅から歩いて10分ほどの別府湾沿いにある北浜温泉街にあります。
迎えてくれるマネージャーはこちらの方。スリランカ人のヤサス・カルナーヤカさんです。さすが、国際色豊かな街、別府ですね。とても流暢な日本語で話すフレンドリーな方です。
お聞きしたところ、APU立命館アジア太平洋大学の大学院に留学して観光について学んだそうです。APUは日本人の学生と留学生が半数ずつ。そして、9割の講義で日本語と英語、2つの言語で行なっているそうです。最近は、ライフネット生命出身で、言論人としても人気の出口治明さんが学長に就任したことも話題になりました。
ヤサスさんは元々、スリランカで金融関係の仕事についていたそうです。奥さんの日本留学をきっかけにご自身も日本に来ることになったそうで、不思議な縁に本人も驚いていました。
お客さんは日本人と外国人が半々だそうです。やはり外国人に人気なんですね。3000円前後で、日本旅館の伝統的な雰囲気と温泉を味わえるゲストハウスはなかなかありません。
泊まった部屋は和室のドミトリーという珍しいタイプです。衝立でそれぞれのスペースが仕切られています。8人が泊まれるけっこう広い部屋で、別大マラソン前日は満室だったようですが、この日は2人だけで、贅沢に使いました。
調度品もなかなか良い感じです。達磨、招き猫、信楽焼きタヌキ。こうしてみると、Japanese traditional pop characters are kawaiiですね。
同室だったのは、こちらも偶然にもスリランカの方です。大学の先生でartificial robotics を専攻していて、学会のため別府に来たということでした。初めての雪に驚いていて、同世代ということもあり、お互いの家族や仕事のことなどいろいろ話しました。談話室には無料のコーヒーやお茶が置いてあるのも良いです。
そして、温泉です!別大マラソン後の宿泊をこちらにしたのは温泉の大浴場があるから。10人近く一緒に入れるような立派なお風呂です。少し熱めで成分たっぷりの温泉が、マラソンで酷使して冷え切った身体を芯から温めてくれます。強張った細胞一つ一つが緩んで生き返るようです。
温泉もこうやって紹介されるとポップな感じで、なんだか新たな魅力を感じますね。
旅の醍醐味はふだんとは違う出会いです。特にゲストハウスは個人客同士の距離が近くなるので良いですね。松亀荘に泊まったおかげで、今回はスリランカに対する関心が大きく芽生えました。4年連続で別府に来ていますが、来年はどんな出会いがあるか楽しみです。
Guest House Matsukiso【公式】別府温泉 ゲストハウス 松亀荘