鯖街道2018①早々と歩くことに
鯖街道ウルトラマラソンを終えて4日目となりますが、絶賛、ものすごい筋肉痛に襲われています。特にお尻。まるで鉄の楔でも打ち込まれたかのようです。そして、右脚のふくらはぎ。鉄板のように硬く強ばって、ずしりと鈍い痛みが居座っています。
その理由はレースの10日前にさかのぼります。
3月上旬の静岡マラソンを終えてから練習をしなくなり、3月は60km、4月は70kmしか走っていませんでした。そして5月に入ってからの走行距離は0km。これはいかんと思い、久しぶりに走ってみたところ衝撃を受けました。つい2ヶ月前までは軽やかに風を切っていた身体はあっという間に退化の坂を転げ落ちて、生まれたての子鹿のごとくヒザがガクガクしています。
といっても、この間、運動をサボっていた訳ではありません。水泳やバイク、または、スタジオトレーニングは継続的にしていました。しかし、いくら運動をしていても、重力に耐える力は別です。やはり外を走って、アスファルトの反発力をケンカしないとダメですね。
そうして、焦った私は、付け焼き刃の練習を始めるのですが、ムチを入れすぎて故障するというお決まりのパターンです。右脚のふくらはぎを痛めてしまい、肉離れ寸前の症状になってしまいました。
ということで、手負いの状態でレース本番を迎えることになりました。3日間は安静にしましたが治るはずもなく、スピードを出そうとすると、ふくらはぎがプルプルと弾けそうになります。肉離れについては去年の秋にたっぷりと経験しているので、感覚はよく分かります。
スタートして最初に登場する根来坂峠は様子を見ながら走ってみましたが、ふくらはぎはすぐに黄色信号。筋肉がガチガチに張ってきてどうにもなりません。登りだけは不思議なことに、ふくらはぎの負担が少ないようである程度は走れます。ただ、負傷箇所があると、そこを庇わざるをえない走りとなります。その結果、他の部位への負担がすさまじく、それが現在の恐ろしい筋肉痛につながっているわけです。
山を降りてから最初のエイド「百里小屋」で生姜たっぷりのそうめんをすすりながら、走ることを断念しました。歩いて京都を目指すことにします。ここでようやく20km、残りはまだ52kmもあります。
ということで、前置きが長くなりましたが、歩けば歩いたなりの景色があるわけで、そこで見えたもの、出会えたものを紹介していきたいと思います。