晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

新島トライアスロン2019③ 逆境ラン

前回までのスイム編はこちら。

harehashire.hatenablog.jp

 

バイク編はこちら。

harehashire.hatenablog.jp

 

 

バイクのトランジッションを終えて、アスリートたちはモヤイ像に導かれてランパートへ。

 

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待ち受けるのはいきなりの激坂。最初の700mで標高差50mを一気に駆け上がります。

 

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勾配を表現するのは写真でも文章でも難しく、なかなか想像がつかないとは思いますが、あっという間にこんな景色です。ビーチにいる人たちが米粒のように。

 

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バイクでお尻の筋肉が硬くなり脚を一歩上げるのもキツイ。でも、マゾっ気たっぷりの展開こそトライアスロンです。追い込み追い込んで、耐えて耐えしのんで、力を振り絞って闘うのがトライアスロン。最近、ハマっているプロレスの美学と同じだと思います。

 

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ということで、脳内では新日プロレスの棚橋弘至選手のLove & Energy をヘビーローテションします。「Go!Ace!」という掛け声が気持ちを奮い立たせ、ギュイーンとエレキギターがうなりを上げ、刻むビートが心拍を高鳴らせるカッコいい曲です。トライアスリートのみなさん、ぜひ聴いてみて下さい。

 

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前を見ると、テンポ良く軽やかなステップで先に駆け出していた大学生が早くもペースダウンしています。まずは一人パス。続いて、同世代くらいの選手がきつい勾配で喘いでいるのを見つけて一気に抜き去ります。

 

スイムもバイクも練習せず、ランもしばらくご無沙汰でしたが、思わぬ効果を発揮したものがあります。それは、職場での「エレベーター使わない主義」。10階以上のフロアを毎日、徹底して何往復も登り降りしたので知らず知らずのうちに登坂力がついていました。

 

エネルギー補給もうまくいきました。最近、老化なのか練習不足なのか身体の燃費が悪いのでハンガーノックにならないようバイクでアミノバイタルゼリーを2つとスポドリ500ml、ランの1周目の下りと2周目の下りでマグオンを飲みました。指の先から力が漲る感じがします。萎れた花が水と栄養で再び背筋を伸ばすように、枯渇した身体の状態が回復していく、この瞬間が大好きです。

 

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下りではWWE中邑真輔選手のThe Rising Sunを流して、あの特徴的なクネクネダンスのように手脚をリラックスさせてコンディションを整えます。筋肉と脳みそをフニャフニャに脱力させながらもスーッと研ぎ澄ましていく感じ。

 

2周回目は選手が入り乱れて、もはや順位は分からなくなります。年齢別のウエーブスタートなので自分のポジションも分かりません。とにかく前を追い続けます。続いてのヘビロテは新日プロレスの内藤哲也選手のStardust。広島カープのチャンステーマに採用されているように、この曲も背中を力強く押してくれます。とにかく道がある限り、前にプッシュを続ける。

 

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結果。目標とする順位を数秒差で勝ち取ることができました。いつもギリギリで負けるパターンが多いのが持ち味でしたが、珍しく逆パターンで勝ちました。瞬間、瞬間のほんの少しの頑張りの積み重ねが数秒の差を生み出してくれたんだと思います。

 

そして、走り終えて、やっぱりトライアスロンが好きだと思いました。新島を復帰戦として今年は久しぶりに練習を積み重ねて、どこまでやれるか追い込んでみようと思います。

 



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