別大マラソン2019③今年の大会レベルは?
2019年の別府大分毎日マラソンは去年とまったく違う気候でした。去年はスタート前に小雪がちらつき、大分市の最高気温は4度4分。今年は湿気があり、大分市の最高気温は18度9分。季節が2ヶ月くらい違うような感覚です。
ところで、今年のレースの成績は全般にどうだったのでしょう。去年に続いて、グラフを載せます。比べるのは以下の4つのタイムを切っている男子選手の人数です。
1.市民ランナー憧れのサブスリー3時間00分。
2.それなりの練習量が要求される2時間50分。
3.ある程度の才能が必要となる2時間40分。
4.実業団レベルに近づく2時間30分。
それぞれのタイムごとに、横軸を開催年、縦軸を人数としてプロットしてみました。
ちなみに、2018年のタイム別の成績は以下のエントリを参考に。ここ数年の中でもきついレースでした。
そして、2019年の結果はこうなりました。
サブスリーランナーは去年より50人以上、率にすると5%近くも減っています。やはり気温と湿気にやられた選手が多かったのでしょう。20度近い気温と80%以上の湿度でした。
一方で、2時間50分や40分を切ったランナーは去年に比べて増えていて、2時間30分を切ったランナーは18人、率にして30%も増えました。つまり、このことから言えるのは、サブスリー近辺のランナーがバタバタと潰れている一方で、レベルの高いランナーはしっかりと記録を伸ばしているということです。
遅いランナーほど天候や気候の影響をもろに受けてしまい、暑さや湿気で走れなくなってしまうのでしょう。
トップランナーにとっては、この春の陽気は追い風にすらなっていたようです。2時間10分を切るサブテンは例年1人か2人しかいませんが、今年はMGC予選会ということもあり、サブテンは6人もいました。日本のレベルが底上げされている感じがします。