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晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

【忠別湖トライアスロン③】旭岳温泉ヒルクライム

夏休みの思い出シリーズ、北海道編の最終回。もう一ヶ月も前の旅行記を今ごろ書いています。仕事でも何でも追い込まれないとできないタイプです。それでも、締め切りがあるわけではないのにこうしてブログを書いていることは偉いものだと思っています(自画自賛)。

 

大雪山忠別湖トライアスロンの前泊は天人峡温泉、後泊は旭岳温泉に宿泊しました。 ともに大好きな場所です。夏は天然のクーラーが効いていて避暑に最適な場所です。どちらも周りに人家などなく、秘境感があり、大自然の空気を満喫できます。

 

大会翌日は朝4時すぎに起きて、チェックアウト前に自転車でヒルダウン&クライムをしました。標高1100mにある旭岳温泉から、標高420mの忠別湖まで片道12kmを往復します。往路はずっと下りでペダルをこぐことはありません。15分くらいで降りられますが、身体を動かさないので寒さに耐えるのが大変です。

 

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そこから、来た道を50分くらいかけて上ります。バイクの平地は苦手ですが上りは嫌いじゃありません。ゆっくり景色を眺めながら、えっちらおっちら上がっていきます。北海道の山を走るとき、ここでクマに遭ったらどうしようといつも考えます。クマが上側にいた場合、自転車で一気に下れば追い付かれることはないでしょう。でも、クマが自分よりも下側にいたら?上って逃げ切れるわけないし、坂道を下って逃げるためにクマの方に突っ込んでいくのも恐怖です。

相手はツキノワグマではありません。ヒグマです。戦闘モードに入ってしまったら間違いなく負けます。白鵬と相撲をとるようなものです。与えられたチャンスは逃げることだけ。どういうコースをとれば一番確実にすり抜けられるか?もし、ぶつかって転んだらどうリカバリーするか?そんなことを考えてしまうのが北海道の山を走るということです。

ただ、実際は交通量が多い幹線にクマの出没はありえません(クマと共生している知床は別です)。

 

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最初はそんなことを考えるわけですが、そのうち坂道のしんどさにクマのことなんて、どうでもよくなります。人間の心理状態は単純で、目の前に痛みや苦しみがあれば、想像上の怖さなどあっという間に霧散します。

 

沿道には大きなフキが茂っていました。北海道はどこにいってもこの巨大フキを見かけます。ドリンクボトルと比べるとその大きさが分かります。葉っぱの下にはコロポックルが雨宿りしていそうです。やっぱり、北海道はすべてにおいてスケールがでかい。「北海道はデッカイドウ」です。

 

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早朝5時ごろの道路はほぼ独り占めでした。たまに、登山に向かう車が旭岳温泉方向に上っていきます。他にすれ違ったのは、リュックを背負ってアスファルトの上をなぜか裸足でジョギングをしていたオジサンと、荷物を抱えたランドナーで降りてきたツーリング中の青年のみでした。北海道の山奥で、こんな早朝に出会うことに嬉しさを感じて、すれ違いざまに簡単なあいさつを交わしました。

これも、北海道ならではです。学生時代はオートバイで一周旅行をしたのですが、当時、感動したことの一つがライダー同士がすれ違うときに挨拶することでした。ヘルメットの前に指をすっとあてたり、手を振ったりします。広い北海道の道をホクレンのフラッグをはためかせて何時間も一人で走って、お互いの存在を確認したときの感情は、他人の存在を消さないと生きていけない都会では決して知ることのない、人間が太古から持ってきた根源的な歓びだと思います。

 

「よい旅を!」

「そちらも、よい旅を!」

やっぱり、北海道はいいですね。

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