晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

【NAHAマラソン】暴風に負けて撃沈

5年ぶりのNAHAマラソン。かつて、初めてサブスリーを達成した縁起の良い大会です。しかし、今回は見事に撃沈。数年ぶりに歩きました。しょっぱくて、ほろ苦いレースを総括します。

NAHAマラソンはアップダウンが続くタフなコースです。前半から突っ込むのは自滅行為。でも、国際通りで早くもスイッチが入ってしまいました。

高温多湿の気象条件では汗を流さないようにすることが重要だと以前、述べました。この日は気温25度、そして、台風の時のような湿気がべったりとまとわりつきます。早くも汗だくです。

 

harehashire.hatenablog.jp

 

さらに、風速10m/sの強風が吹き荒れていました。何度、帽子を飛ばされそうになったことか。序盤は10人くらいの集団の中で走らせてもらいましたが、ペースが速かったので10km地点で離脱することに。そこから先はしばらく一人旅。単独で荒ぶる風に立ち向かいます。

エイドの度に給水を摂ってガブ飲みし、中間点に着く頃には、すでに、ふくらはぎがプルプルし始めました。ああ、脚は売り切れです。胃のむかつき加減から内臓のダメージもかなりきています。ここから長い長い苦行の始まり。ペースを落として粘りましたが、33km過ぎで脚が止まりました。チーン。

完全にレースプランを誤りました。ジョジョ語録の「欲張り者は損をする‼︎」の通りです。前半に1キロあたり10秒の貯金を無理にしたことで、後半は大きな借金を背負いました。それにしても、ここまで脚が動かなくなったのは久しぶりです。鉄の棒を脚の中に入れられたような感じでした。

トボトボと歩き出します。しかし、他の大会に比べて居心地はそれほど悪くありません。地元のおばぁたちは「頑張らずに歩いたらいいよ」という大らかな雰囲気で声をかけてくれます。子供たちはハイタッチに応えてくれます。路上に立つ女の子に黒糖をもらい、男の子からチューチューアイスを受け取ると、はにかみながら喜んでくれます。子供たちの嬉しがる様子を見るとこちらの方が逆に嬉しくなります。

沖縄は温かいです。苦しんだからこそ、分かることがあります。速いスピードでは見えないものがあります。謙虚な気持ちにさせられたレースでした。

 

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