ソウルマラソン2019② 6年ぶりの海外
ソウルでの旅行記。
海外旅行は実に６年ぶりだった。なので、一つ一つの出来事があまりに新鮮に感じられて、まるで大学生のころに戻ったかのようだった。
LCCに乗って２時間半。ドキドキしながらインチョン空港の入国ゲートをくぐる。
日本にすごく似ているけれど、それでいて異国であることを確かに意識する。目につく一つ一つのデザインが日本に比べて大き目に設計されていて大陸的な雰囲気を感じる。そして、目につく文字はハングルばかり。英語があまり見当たらない。
両替をして最初の買い物。
空港内のコンビニで交通ICカードを買う。ウォンと円の比率をうまく意識できないので、とりあえず50000ウォン札すべてをチャージしてもらう。ついでにペットボトルのお茶を買うが、せっかくなので見たことのない葉っぱが描かれているものを買ってみる。漢方のような独特の風味があって落ち着く。ホッケ茶とかケンポナシ茶というらしい。まるで初めてのお使いのようにいちいち感動してしまう。
空港リムジンバスに乗る。
ソウルマラソンの受付会場まで地下鉄でも行けるが、あえてバスを選択する。なんとなく街の景色を眺めたかったことと、誰かと喋りたかったから。一番後ろの席に座って、隣に自分と同年代か若いくらいの男性が座る。ガーミンをして体形が引き締まっていたので、間違いなくランナーだと思って話しかけてみると香港からの選手だった。日本にも何度もマラソンで来ているらしい。ベストタイムも同じくらいで親近感が湧く。バスを選択して良かった。
車窓から異国を眺める。
インチョン空港で大陸的な雰囲気を感じたが、バスからの景色で日本との違いが鮮明になってきた。まず、日本製の車を見ない。世界の果てに行ってもトヨタ、日産、ホンダなどを見かけるが韓国は違うようだ。ベンツやアウディなど欧米の車は見かけるが、そのほかはヒュンダイ、KIAなど韓国メーカーばかり。日本車は韓国車とコンセプトがかぶるので売れないのだろう。あと、軽自動車を見かけなかった。
土曜日の午後ということもあり、バスは高速道路から幹線道路に入るとすぐに渋滞にはまり、オリンピックスタジアムまでノロノロ運転が続く。でも、近代建築物を見るのが好きなので、車窓からの景色を眺めているとまったく飽きない。団地を見ながら、そこでの生活に思いをはせたり、奇抜なデザインに日本人にはない大胆さを感じたり、こうした時間がたまらなく好き。
2時間近くかかってオリンピックスタジアムに到着。今回は現地サイトからエントリーした。ここでボランティアスタッフに初めて「カムサハムニダ」とお礼を言う。バスのなかで幾つかの単語を覚えて、さっそく使ってみるのは楽しい。
ここで、香港人選手とはお別れ。Facebookで友達になっておく。ちなみに彼とはソウルマラソンのスタート前とフィニッシュ後とさらに2回も巡り合った。
地下鉄に乗って、宿をとった仁寺洞方面へ。
街に出ると屋台が並んでいて独特のにおいが漂う。何かを煮詰めたような匂い。ちょっと苦手な感じ。滞在中に何度もかぐが、最後まで何の匂いか分からなかった。旅は視覚だけでなく、嗅覚がすごく刺激される。
Booking comでスタート地点に近い場所を探して宿をとったが、なかなか面白いエリアだった。ひと昔前の天王寺のような雰囲気。オッちゃんたちが昼、夜と路上で宴会をやっている。ときおり警察官が見回り何やら指導をしていた。ちなみに翌日はオッちゃんたちが囲碁か将棋のようなものを青空のもと行っていて、まさに数年前まで見られた天王寺公園の趣きだった。
夜ごはんは友人たちと合流して、近くのレストランでソルロンタンを食す。おかゆに牛肉が入っていて、お好みで塩、コショウやキムチを足していくが、これがあっさりしていて大変、美味しい！店内に日本人や欧米人は一人もいないが、すごく賑わっていたので人気の店なんだと思う。
後で調べたら、里門ソルロンタンという有名なお店らしい。そして、ご飯は無料でおかわりできるらしい。
そんなこんなで、一日目が終了。
