鯖街道ウルトラマラソン2017②装備編
小浜から京都までを繋ぐ鯖街道ウルトラマラソン。シューズに悩む場合は断然、トレランシューズをお勧めします。
77kmのうちおよそ75%が舗装路で残りの25%がトレイルです。ここで「4分の3は舗装路」と考えると判断は間違えます。時間にすると半分近くが山の中です。実際、走った感覚でいうとトレランレースの間に舗装路区間があるイメージです。800mの峠を二つ踏破せねばならず、道中は大きな石がゴロゴロ転がっていて良い具合に足の裏を痛めつけてくれます。
今回、履いたシューズはmontrailのマウンテンマゾヒストⅢ。山のマゾという名前のくせに街でしか履いておらず、この2年くらい通勤でばかり使っていました。ようやく山デビューです。
ウエアは愛用している半袖サイクルジャージと膝まである七分丈スパッツのコーディネーション。サイクルジャージは身体にフィットして動きやすく、前ファスナーを開ければ体温調節ができるので耐久レースにピッタリです。後ろポケットにスマホや食料を入れられるのもポイントが高いです。
参加選手を見ると身につけるバッグもいろいろでした。ウエストポーチや薄いリュックが多い印象です。ごくまれに何も持たない強者もいますが、経験者に聞くとエイドが充実しているので最小限の装備でも大丈夫とのこと。ただ、自分にとっては初めてのコース。脱水状態で朦朧としての滑落やトイレに入って紙がない悲劇を避けたかったので、万全を期していろいろ積み込みました。
Jack wolfskin のリュックにハイドレーションに水1.5リットル、ウィダーゼリー4パック、バナナ1本、固形食、iphone用バッテリー2つ、絆創膏の束、ティッシュなどを押し込み、結構な重量になってしまいました。
レース中に意外な活躍を見せたのが首にかけていたタオルです。赤ちゃんをくるむようなフワフワな肌触りのものでなく、雑巾間近のボロボロなタオルでゴワゴワな肌触りのものです。このゴワゴワした質感が良かったです。顔を拭くと、肌にこびりついた汗と塩と泥を落としてくれるのでサッパリして生き返ります。
後半に入って帽子を落としてしまったのですが、それからは頭に巻きつけたタオルが炎天下の直射日光の容赦ない攻撃から守ってくれました。熱中症気味になったら、タオルを水に濡らして首筋を冷やしました。本当に八面六臂の働きを見せてくれました。この日は30度を越す季節外れの暑さだったので、このタオルがなかったら乗り切れなかったかもしれません。
結構な重装備で臨んだわけですが、結果的に食料と水はほとんど消費する過酷なレースとなるのでした。つづく。