晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

ソウルマラソン2019 ①ラブコリア!

ソウル国際マラソン2019に初出場しました。

スタート地点の光化門広場はおそろいのハングルが書かれたユニフォームを身につけた選手が大勢いて、韓国でもマラソン人気の高さを伺えました。また、近隣の国から多くのランナーが遠征で来ていました。リムジンバスで隣の席になった香港人ランナーとお話をしたのですが、中華圏からもたくさん参加しているようです。もちろん日本人も多くいます。さながら東アジア選手権といった雰囲気です。

 

japanese.donga.com

 

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それにしても、海外の大会は面白いですね。レースは予想外の展開で始まりました。

 

この大会は、過去に藤田敦史選手や川内優輝選手が活躍するなど、アフリカ勢を含めてエリートランナーが数多く出場する由緒ある大会です。そのエリート選手が最前列に並び、後ろに一般ランナーのAブロックの選手たちが続きます。

 

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エリート選手とAブロックの間は数十mにわたって空きスペースがあり、そこで一般ランナーの人たちのウォーミングアップが行われていました。そして、アップを終えた選手たちは、後ろに下がってAブロックに入っていくわけですが、ほとんどの選手はそのままAブロックの前にできたゾーンを新たなブロックとして既成事実化して居続けるのでした。

 

そして、この後、唖然とする展開が!

午前8時にエリート選手たちがスタート。Aブロックは前につめて8時5分スタート予定なのですが、エリート選手とAブロックの間にいた数百人の選手たちが、なぜかエリート選手につられるようにスタート。なかには、戸惑っている選手もいましたが、周りが走り出しているので追いかけるように駆け出していきます。

 

めっちゃフライング!

 

ところが、大会関係者も止める雰囲気はありません。結局、Aブロックの前にいた選手は躊躇しながらも全員がスタートして行き、その後、Aブロックの選手がスタートライン付近までつめて時間差でスタートします。この時刻が8時5分と聞いていたのですが、突如、カウントダウンコールが始まって20秒くらい早く号砲が鳴ります。

一瞬、戸惑いましたが、ほぼ先頭から駆け出します。ここからが最高に気持ちの良い瞬間でした。最前列にいるので前には誰もいない大通りが開けています。ソウル中心部の30mくらい道幅のある幹線道路を独り占めするように走るとき、思わず鳥肌が立つほど感動しました。恐怖心からくるアドレナリンと、多幸感をもたらすエンドルフィンが同時に噴出した感じです。

 

もちろん、こうした興奮のおかげでオーバーペースで突っ込んでしまいました。でも、スピードをセーブできないほど気持ち良いんです。そして、この大会は5kmまで距離表示がありません。ですので、GPS付きでない時計の私は5kmまでオーバーペースに気づかず、おそらく人生最速のラップを刻んでしまいました。

 

レースでは2kmあたりから、先に走り始めた選手たちを捕まえ始めます。例のフライングスタートは結果的に良い状況をもたらしました。数百人の選手たちが上からどんどんこぼれてくるので、ずっと拾い続けることができるんです。拾えるレースは元気が湧いてきます。

 

 

ところで、初めて見る異国の景色はいいですね。常に、脳の好奇心センサーが反応しっぱなしでした。

 

一番の絶景は、終盤のチャムシル大橋です。長さ1kmくらいあります。この日は晴れて春のうららかな日差しが降り注いでいました。右を向けば大河、漢江が青い水をたたえる様子が見え、左前方には近未来的なロッテタワーがそびえ立つ様子が見えます。すでに脚は売り切れていたのですが、そんな状況のなかでも、この絶景に鳥肌が立ちました。

 

沿道の応援で個人的に一番ヒットしたのは、たくさんのエアロバイクを設置してガンガン漕いでいる集団です。コナミのプログラム「トップライド」のようにアップテンポな曲に合わせてノリノリでダンシングしています。彼ら彼女たちからしても、ランナーの姿を見ながら漕ぐのはきっと良いトレーニングになるのでしょう。

 

また、韓国独特の「ファイティーン」な応援が沿道からひっきりなしに送られます。個人的にファイティーンの響きが大好きです。どこか、ライディーンのような疾走感があります。

 

ときおり、「ガンバレ!」という声もかけてくれます。韓服姿のお姉さんの方々が声をかけて下さりましたが、日本人だったのでしょうか?韓国人であっても、日本人であっても、こちらから「サンキュー」「ありがとう」「カムサハムニダ」と声をかけると、コールアンドレスポンスでより大きな声援で盛り上げてくれました。

 

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最後はソウル五輪で使われた巨大スタジアムに迎えられます。舗装路からコンクリートの取り付け道路になり、暗い通路を抜けると、70000人近くを収容できる観客席に囲まれたトラックに出ます。まるでオリンピックランナーになったかのようで、三度、鳥肌が立ちました。

 

結局、後半にだいぶブレーキがおきたのでベスト更新はなりませんでしたが、最高の気分でレースを終えることができました。このコース、気候、熱烈応援があれば、2時間40分切りも夢ではないです。

 

なお、記録はグロスタイムや順位はなく、ネットタイムのみでした。つまり、ここで、最初のフライングスタートの種明かしになります。Aブロックよりも早くスタートする選手がいようが、結局はネットタイムでしか計らないので、みんな頓着しないわけです。

 

ソウルマラソンは、全体的にレベルが高く、シリアスランナーが多い印象の大会です。2時間50分台後半は大勢のランナーが次々とフィニッシュするたびに、仲間の選手たちが「サブスリ、サブスリ」と讃える様子を見ながら、こうした光景は国を超えても変わらないのだなと感じました。

 

 

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