晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

バンコクのランニング旅① 猫の壁画

新型コロナウイルスの影響で世界が混沌とするなか、まだ平和だった2019年暮れのタイ旅行について書いていきます。

 

今回は家族旅行でしたが、自分だけ仕事の関係で一人遅れて現地合流することになりました。LCCのスクートを利用して成田空港を夜に出発します。離陸するとさっそくシンハービールを注文します。旅の最初に飲むビールはワクワクとドキドキが詰まっていて最高ですね。

 

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バンコクドンムアン空港に現地時間の朝3時頃に到着。15年ぶりのタイ、そしてドンムアンです。内装こそDistinations in Thailand といった雰囲気になっていて現代的なデザインに生まれ変わっていましたが、空港の外に出たときのムアンっとした空気は変わっていませんでした。

 

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タクシーに乗ってホテルまで連れて行ってもらいます。チップ込みで250バーツ。深夜で25kmも走ったのに安くて申し訳なく感じます。ただ、タイ人は穏やかな人が多く、この金額でも丁寧なお礼をされました。もう少しチップを渡してあげても良かったとちょっと後悔します。

 

さて、チャオプラヤ川沿いのホテルにチェックインして家族が起きないように部屋にそっと入り、ほんの少しだけ仮眠をとってから、家族が起きないようにそっと部屋を出ます。

 

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朝6時半。まだ薄暗いなか走り始めます。昨夜は日本にいたのに、その夜が明ける前に遠い異国の地を走っている。なんとも不思議な感じです。知らない道を進みながら毛穴の奥底からザワザワっと興奮してきます。一つ一つのステップを踏みしめるごとに開拓者のような気分になります。まるで初めて遊園地に来た子供のように見るもの、聞くもの、触れるものすべてが新鮮です。これこそ海外ランニングの醍醐味です。

 

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こうしたなか突如、現れたのがこの壁画。廃墟になった家の壁にたくさんの猫がウォールアートとして描かれています。日本でも有名なマムアンちゃんもそうですが、子供達が喜びそうなこうしたポップな雰囲気のアートが大好きです。

ところで、SAD LIE と書かれたのは作者のメッセージでしょうか。「悲しい嘘」。とすると、猫の楽しそうな印象がまた違った風に感じられます。

 

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実はこの場所、野良猫たちのユートピアになっているようでした。近くにバイクを停めたオッサンがいて、ちょうどえさを与えていました。無骨でまったく無愛想な表情のオッサンです。猫をお世話する行為がまったく似つかわしくないのですが、逆に微笑ましく感じられます。赤いシャツと白いヘルメット、もしかしてこのオッサンが作者なのでしょうか?

 

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バンコクの街は走っているとあちこちで猫を見かけました。タイでは猫が市民権を得ているようです。どの猫もけっこうのんびり構えていて近づいても逃げません。走っているとしばしば驚かせてしまい、必死に逃げようとして滑って転ぶ猫もいました。

 

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こちらの猫は幼い3兄弟。このうちの一匹は隠れようとするものの、隠れる場所がなくてお尻をこちらに向けてじっとしていました。

 

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猫との遭遇で始まったバンコク、ランニング旅。走っていると思いがけないものに出会います。セレンディピティを感じずにいられません。

 

つづく。



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