晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

別大マラソン2020参戦記② Wベスト更新

'Breaking 2:40'

フルマラソンで2時間40分を切る。

去年からこのプロジェクトを密かに始動しました。

 

何事もそうなんですが、締め切りが迫らないと本気を出せないタイプです。いつでも、どこでもギリギリボーイ。中年になってもギリギリボーイ。そんな自分ですが、ランナーとしてそろそろ年齢的なピークが近づきつつあることを感じています。この4年間でベストタイムを1分ずつ更新してきましたが、残された時間は多くはありません。ようやくお尻に火がつきました。「カチカチ山の狸」のように背中に火が回らないと気づかない私もさすがにチリチリと焦げ臭さを感じてきました。

 

一方で、ここ数年のフォームの改善とテクノロジーの進歩によって、まだまだ飛躍できるとも考えるようになりました。一体どんな景色が見えるのか?未知の世界へ足を踏み入れたい!これまで走りを追求する探究心はありましたが、冒険心は久しぶりです。

 

今年の別府大分毎日マラソンのレースプランは「松田プラン」に決めました。一週間前に行われた大阪国際女子マラソン松田瑞生選手のペースメーカーをあおるほどの積極果敢な走りに感動して、自分もあのような走りをしたいと思ってしまったわけです。

 

逸る気持ちを抑えながらスタート。

一斉に駆け出して大集団に入るとペースは3分40秒/km。いつもより10秒速い。


「速すぎちゃう?」


明らかなオーバーペースだけど、松田プランはそんなことでビビってはいけない。

 

「行ったれ」

 

快晴の空のもとカラッとした風を肌に感じながら、思わず「気持ちいい!」とつぶやきました。後先は考えずに「いま、この瞬間を生きる、走る」。カルペ・ディエムです。1kmあたり、たった10秒のペースアップですがそのスピード感に筋肉が沸き立ちました。エイドの紙コップをとれずに倒してしまう。そんなことにも新鮮さを感じました。

 

ハーフの通過は1時間18分台。

 

「ベストちゃう!」。


ちなみにこれまでのハーフマラソンのベストは1時間19分27秒。そのタイムを1分近く上回り10年ぶりに自己ベスト更新です!おめでとう、俺。

 

しかし、この時点でお尻や脚の筋肉はけっこうなダメージを負っています。後半はペースを下げざるを得ません。必死に残りの距離と時間を計算して、つぶれる手前で戦略変更をします。40分切りは無理だけれど最低限ベスト更新は死守したい。限界までプッシュして撃沈覚悟で目標を追求しても良かったのですが、今回はベスト更新を優先させました。

 

しかし、それでも前半の貯金をチャリンチャリンと落としていく厳しい状況に変わりはありません。


アゴ上がって、歯、食いしばって、
最後は松田さんのように拳を突き上げてフィニッシュ。


ハーフに続いてフルマラソンでもベストを1分伸ばしてめでたくW更新。オッサン、頑張りました。

 

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京大iPS研究所の山中伸弥所長も走られていました!


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