副鼻腔炎の衝撃
本日は病気と健康のお話を。
わたくし、普段から鼻炎持ちです。
そして、年に1回くらいは副鼻腔炎になります。
静岡マラソン後に免疫力が下がったのでしょう。翌日から副鼻腔炎を発症しました。経験者は分かると思いますが、眼や鼻の奥が鈍く痛んでなかなか難儀なものです。
ちょっとした空気圧にも過敏になり、屈んで頭を低くするだけで孫悟空の輪っかのようにギュイーンと締め付けられます。以前、副鼻腔炎発症中にプールでクイックターンをしたのですがあまりの痛さに悶絶しました。また、振動にも敏感になり、走るとズンズンと衝撃が伝播して歯ぐきまで痛みます。
そして、何より鼻水が凄いことになります。
これでもかというほどにネバネバの鼻水が出てきます。左の穴からは黄緑、右の穴からは黄色の鼻水が出てきました。黄色の鼻水を初めて見たときは、それはそれは驚きました。蛍光色のような鮮やかなんです。黄金の鼻水と言っても過言ではありません。
なお、黄緑の鼻水はウミに関係するもので、黄色は白血球などが大量に死んだことによるものだそうです。
一方で、鼻をかむのは快感です。ドラクエの「快心の一撃」のように、ズルズババババッと小気味の良い音が炸裂して、はぐれメタルのような残骸がティッシュに包まれます。そして、何となく予感めいたものを感じて再度、鼻をかむと、ズルズビズバババッと同じくらいの量の鼻水が出てくるので唖然とします。
いったいどこに潜んでいたのでしょう。おそるべし副鼻腔の底なし感です。
さて、自分にしては珍しく近くの医院に行きました。
普段は大の病院嫌いです。風邪をひくと職場の上司や同僚から「病院に行ったの?」と言われたりしますが、身体がとてつもなくしんどくて対症療法が必要な状況であれば受診も必要かもしれませんが、風邪を治すには基本的に安静しかありません。
また、これほど社会保障費が膨らみ、国の財政が破綻しているなかで、無駄な保険料を負担してもらいたくありません。医師のオーバーワークにも加担したくありません。「病気は必ず医者や薬が治せる」という日本人の「取り敢えず病院」的な信仰が止むことを願います。
身体を治すのは最終的には自分なのです。
ですが、さすがに副鼻腔炎は細菌が原因のことが多いので、抗生物質が必要になります。
「どうしましたか?」
「どうやら副鼻腔炎のようです」
「どんな症状ですか」
「これこれあれこれ」
「ああ、副鼻腔炎でしょうね」
と、いつもほぼ自己申告制で診断を終えます。お気に入りの医師です。
おかげさまで、抗生剤を飲むと3日くらいでネバネバの鼻水はほぼ消えました。治りかけでちょっとグズついたのですが、思い切って運動したら完治しました。昔から風邪をひくと「泳げば治る」などと言われましたが、案外、本当に治ってしまうことがあります。まあ、因果関係はなく、たまたまでしょう。
ズルズルと汚い鼻水のお話で失礼しました。ところで、延命治療の現実など医療の課題ついて、率直に辛辣に、そしてユーモアを交えて書かれた本がこちらです。面白いですよ。