晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

鯖街道ウルトラマラソン2017③レース前半

レースから10日以上が経過しました。まだ、内臓のダメージが抜けません。炎天下のレースでボディブローをくらい続けた胃袋は未だやる気も元気がなく、ビールを飲んでも食事をしても美味しく感じられない残念な状態が続いています。

 

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今年の鯖街道ウルトラマラソンは朝から快晴。最高気温32度で、とにかく消耗の激しいレースでした。フィニッシュ後の体重は推定67.5kg。体育会系クラブに所属していた学生時代ですらここまで軽い体重はありません。

現在の体重は食事前で71.5kgくらい。レース当日は4kg近く減ったはずです。減った分はほぼ水分ですので、からっからの搾りかすのオカラのような状態でした。ちなみに冬場はマラソンシーズンでも75kgを超えることがあります。

 

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レース後に鏡を見たら減量中の力石徹の如く、目が窪み、顔の輪郭が変わっていました。ライザップの広告で「一カ月でこれだけ痩せました」とbefore afterの写真が掲載されていますが、それに匹敵する感じです。もし、次回、挑戦するとしたら、ぜひともレース前後の写真を記録しておきたいと思います。ただし、減量前の方が健康的に見えることは確実です。

 

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さて、そんな鯖街道のレースを振り返ります。

 

朝6時に小浜のいづみ町商店街をスタート。田園地帯を走っていきますが、日曜の朝早くから沿道に応援の方々がいて驚きます。地元の方々に愛されている大会なのだなと感じました。

 

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さて、スタートしてまもなくお腹がグルグルしてきました。トイレ黄色信号点滅です。

レースで個人的に大事だと考える3本柱があって、それは体力(エネルギー)、筋力(パワー)、そして、排泄(トイレ)です。この3番目が実は一番大事でトイレトラブルがなければ、そのレースは概ね成功といって良いかもしれません。

自分の場合、フルマラソンのレース当日の朝食は固形物をほとんど摂りません。理由は、お腹に固形物が入った状態で一定距離を走ると、腸が刺激されて必ず便意を催すからです。過去に何度か大変な目に遭い、草むらに飛び込んだこともあります。

 

こうした苦い経験もあり、普段はあまり食べないのですがウルトラマラソンでは状況が違います。エネルギーを満タンにしておかないと、ハンガーノックの危険があります。トイレでのタイムロスより重要です。よって、この日はお代わりまでしてがっつり食べました。

 

案の定、スタートして5kmくらいで勤勉な胃腸たちが仕事を始めました。ただ、これは想定内で、ちょうど沿道に公衆トイレを見つけて早目にピットインします。スッキリしてここからが本当のスタート。体重も軽くなって足が弾みます。

 

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コース沿いには田園地帯、古い街道の街並、巨大壁画!など景色が変化して飽きません。この壁画はショッカーのシンボルのような荒鷲と飛び跳ねる鯖が描かれています。海と山の象徴でしょうか。良弁和尚という文字が見えます。調べてみると、この方は持統天皇の時代に、幼い頃なんと鷲にさらわれて!奈良へ行き、そこで育てられて東大寺建立に尽力した方だということです。なぜこうした伝説が生まれたか、由来は分かりませんが、遥か奈良時代より前から、この道があったのかと思うと感慨深いです。

 

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さて、15kmほど走って、いよいよ最初の山です。自分の戦闘値を分析すると、持久力A、スピードB、登坂力A、下りCといったところでしょうか。ロードでもトレイルでも登りは好きなので小走りに登っていきます。中腹にいるボランティアのおじさんが「68位」と教えてくれます。いろいろな方の情報によると毎年、カウントしてくれる方だそうです。

新緑の山は緑が眩しくて素晴らしい景色でした。新緑の色には人工物では表現できない鮮やかさと深さがありますね。そして、森の中のひんやりとした空気感。この感覚を味わえただけでも参加して良かったと心が震えました。

 

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800m級の針畑峠を超えてトレイルの下りに入ります。上りに反して下りは大の苦手ですが、5人くらいの集団で降りて行きます。一緒に降りる感覚は面白いですね。怖さが半減して、スムーズに降りることができました。

 

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山を降りると滋賀県高島市。昔の朽木村です。「まんが日本昔ばなし」に出てくるような長閑かで美しい風景が広がっていて息をのみます。山の中に入っている間にタイムスリップしたかのようです。市原悦子さんと常田富士男さんの「むかーし、むかしのことじゃったー」という声が聞こえてきそうです。「あるところに山を超えて走る奇特な男と女たちが、おったー、そうなー」。

 

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もしくはジブリの映画に出てくるようなちょっと懐かしい田舎の光景。バス停がぽつり。きっといろんな妖精たちが住んでいるはずです。

 

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遥か先に見えてきたエイドステーションもノスタルジックな場所でした。「北の国から」のような小屋があり、ポンプで井戸水を汲み上げてくれます。これが冷たくてとても美味しかったです。コーラやスポーツドリンクの都会的な味に対して、まさに井戸水のような純朴さが、この土地から感じられます。月並みですが、都心にはない素朴で美しい時間が流れていました。

 

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それから、清流沿いに現れた私設エイドステーション。すぐ近くに住む女子高生が切り盛りしていました。常連ランナーの方々が次々と声をかけています。妹もいるそうで、それこそエイドステーションの側で宿題をやっている小さな頃から知っているそうです。とても温かいお話です。オジさんが見つめてきた10年間、少女が見上げてきた10年間。言い表せないドラマがあります。そして、彼女は高校を卒業して村を離れていくのでしょうか。

 

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鯖街道を走っていると、どんどん心がピュアになってポエムな文章になってきます。でも、それは前半戦まで。ここから先は苦行が待ち受けているのでした。続く。

 


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