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晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

【大阪マラソン】コール&レスポンス

第6回大阪マラソンのレース展開について振り返ります。

今年は練習量が足りていませんでした。走行距離は8月80km、9月150km、10月にようやく200km。ロング走はゆっくりペースの30kmを2回。スピードも全然上がってこず、正直、参ったなという感じでした。

テーマは最後まで脚を残すこと。少しでも脚の筋肉の負担を減らそうと、スタート直後から一歩一歩のステップに気を使って走ります。そして、こういうときは、身体との会話をこころがけます。

 

司令塔「みんな、残念ながら今回は十分な練習をつめていない。我々の作戦はとにかくエネルギーのロスを減らして走ること、オーケー?」

右脚「わかった。無理にけらない、はねない」

左脚「そして、太ももも上げすぎない」

司令塔「そう、けっして焦らず、慌てず、何よりガンバらない」

 

スタートしてしばらく下り基調なので、ここでクールになれるかが大事です。いったん上がったペースはもったいない心理が働いて下げられません。御堂筋に入るまではひたすらクールにいさめます。

 

スタートから5km。御堂筋に入ると沿道の応援も数を増し、スカイラインが整然とそろうビル群を走る気持ち良さもあいまって、自然とペースが上がってきます。

 

右脚「身体もあったまって、思ったより動くぜ」

左脚「ああ悪くない。少し蹴ってみるかい?」

司令塔「そう言うと思ったが欲張っちゃいけない。先はまだまだ長いんだ。ところで、呼吸はどうだい?」

心肺「ずっとおしゃべりしていても平気なくらいだ」

司令塔「よし、しばらく、このペースで巡航しよう」

 

スタートから10km。天満橋あたりでチームメイトに合流。後ろから見て、いい感じで走っています。走力は自分の方が上ですが一緒に走ることにします。このあたりから中之島公園にかけては、チームの仲間たち、学生時代の友人、家族が応援をしてくれてテンションが上がります。

 

司令塔「ちょっとだけエネルギーを開放しよう」

右脚「よし。ハイタッチするためステップ刻むぞ」

左脚「少しはええとこ見せな」

 

中央公会堂の関大マグママーチを背に受けてテンションはマックスに。でも、ここで浮かれた気分は終了。再び御堂筋に入ってからは気分を冷静に戻します。フルマラソンでは15kmから20kmが一番ペースが上がりやすい区間なのでしっかり制御します。

 

司令塔「ペースを上げたい気持ちは分かるが、もう一度、テーマを思い出してほしい」

右脚「最後まで脚を残すこと」

司令塔「もし、ここで気持ちよく飛ばしたら?」

左脚「残念ながら脚は売り切れるだろうね」

 

御堂筋を下りながらランナーたちはレースモードに変わってきます。お互いに刺激しあってペースが上がっていきます。なかには、息が荒くなったり、汗でびっしょりになったりしている方もいます。

 

司令塔「かわいそうだが、あの呼吸と汗ではこの先、厳しいだろう」

心肺「明らかにオーバーペース。少しでも呼吸が荒くなったらペースさげてもらうよ」

皮膚「汗もしっとりと湿るくらいでよろしく」

 

大正橋を渡ってようやく中間点。練習量はウソをつかず。余裕をもってレースを組み立てたつもりでしたが、思いのほか脚の動きが鈍くなっています。

 

右脚「ちょっと力が入らんくなってきた」

左脚「こっちも、蹴っても進まない」

司令塔「とりあえずゼリーを補給しよう」

 

栄養補給すると2kmくらいは回復します。しかし、脚がへばっている根本的な問題は解決しません。どこまで騙しながら粘れるかが勝負です。25km地点の西成のエイドでバナナを大量につかみ、口に押し込みます。とにかく脚が売り切れる前に燃料を投下し続けます。しかし、30km地点を過ぎたころ、明らかに脚は動かなくなっていました。

 

司令塔「かなり厳しい展開だ。状態は?」

右脚「油が切れて錆びついた感じだ」

左脚「ずいぶんと重たく感じるぜ。足音も響いていやがる」

司令塔「もう一つ悲しい知らせだ。お尻が震えてきた」

 

お尻はランのメインエンジン。ここが動かなくなると絶望的です。大黒柱のなくなった家のようなものです。残り10km、長い長い道のりです。一緒に走ってきたチームメイトも似たような状況らしく、ペースを落としながら踏ん張っています。

 

司令塔「 とにかく前に進もう。進んでいれば必ずフィニッシュはやってくる」

右脚「くう、たまらん」

左脚「もう、ほとんど力が入らん」

 

こうして身体と会話しながらペースを刻んできたわけですが、最後の10kmで助けられたのは沿道との会話でした。今年の大阪マラソンは例年以上にハイタッチ隊が多くいたように思います。沿道の子どもたちとハイタッチするたびに大きな力をもらいました。「おおきに」「ありがとう」と声をかけると力強い声で返してくれます。手のひらに力をこめると、向こうからパチンといい感触が返ってきます。コース位置が悪くてランナーの走路から離れているハイタッチ隊にも、わざわざタッチしに行きました。それくらい元気が湧いてきます。こうしたコール&レスポンスがあるからマラソンが好きです。

 

結果は現状の脚力からすれば満足なタイムでした。後半は抜かれてばかりでしたが、ラスト2.195kmは盛り返して60人以上抜かして最後まで脚を残す作戦も一応は成功でした。

 

司令塔「最後までよう耐えた。good job!」

右脚「ほんま、きつかった」

左脚「・・・次からはちゃんと練習しような」

 

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