晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

40代ルーキーイヤー

今月、40歳になりました。

おめでとう。そして、ありがとう。

 

よく言われる話ですが、子供の頃に思い描いていた40歳に比べて、現実の40歳はあまりにも幼くこれで良いのかと感じます。一方で、予想外に気持ちはワクワクしています。心は新生の息吹に充ちています。躍動の若き腕はもうありませんが、初心に戻って汗をかいて頑張ろうと気持ちを新たにしています。40代ルーキーイヤー、悪くありません。

 

いろいろと苦しい30代後半を過ごしてきましたが、40歳の節目を迎えたからと言って状況が急に好転することはありません。人生は連続な運動であり、カレンダーのページをめくるように簡単にはリセットされません。ただ、40歳で迎えた春の空気をかぐと前途洋々たる頃のフレッシュマンの気持ちを思い出させてくれます。先がないことに怯え、鬱屈していた30代終わりの頃よりもはるかに清々しい気持ちです。

 

40歳になると、さすがにいろいろなものが劣化してきます。世の中に対してシニカルに見ている自分に気が付いて我ながら失望します。同僚との会話が愚痴で埋め尽くされていて残念な気持ちになります。ネットで口汚く罵ったり冷笑したりする世代には40代男性が多いようですが、その気持ちは分からないわけではありません。歩んできた人生においてルサンチマンが積もり、良くも悪くも人から注意されることも少なくなり、脳も劣化して抑制が効かなくなっているのだと思います。だから、せめて、劣化していることに自覚的でいようと思います。

 

年を重ねたときに励まされるのがサミュエル・ウルマンの「青春の詩」です。

 

青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相をいうのだ。

優れた創造力、逞しき意志、燃ゆる情熱、

怯懦をしりぞける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、

こういう様相を青春というのだ。

 

上記の詩のなかで、最も好きなフレーズが「安易を振り捨てる冒険心」です。家庭においても、仕事においても、守りに入ることが多くなってきました。マラソンにしてもそうです。最近は、抜群の安定感でネガティブスプリットばかりです。

しかし、守りの人生はドキドキがありません。やはり攻めることが人生の醍醐味です。アホと言われようが、バカと蔑まされようが、冒険心や好奇心こそ生きる原動力です。アドレナリンが出るほどの恐怖に打ち克つから得られるものがあります。

 

とりあえず、この詩を諳んじることから始めます。

暗記力も随分と衰えました。そもそも暗記をする機会も少なくなりました。普段、会話や文章で使う語彙もいつの頃からかまったく増えていません。

 

世界は広くて深い。知らないことはたくさんある。

頭の回転が遅くなり、怒りっぽくなり、疲れやすくなり、お酒に弱くなり、人の名前を覚えられず、そもそも聞いた傍から忘れてしまうなど残念なことばかりですが「冒険心」と「好奇心」を胸にとにかく新鮮な気持ちで学び続けようと思います。

 

残りの人生においては、いまこの時が誰しもフレッシュなルーキー。

 

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