晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

【別大マラソン】ベスト更新!

別府大分毎日マラソンでは2年ぶりのベストタイムを記録しました。グロスタイムで2分近くの更新です。フィニッシュの後、ささやかに拳を握りしめました。

今シーズンは10月の大阪マラソンから始まりました。夏は酷暑で全く走らず、9月や10月も残暑が厳しく練習量は少なくなります。月間200kmが精一杯です。ただ、その割には10月の大阪マラソンはまずまずのタイムで走れ、例年になく調子の良い感じでした。そこで、11月の神戸マラソンと12月のNAHAマラソンで久々のベスト更新を狙い勝負に出ました。が、結果は神戸マラソンは撃沈、NAHAマラソンは大撃沈でした。

 

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2連敗で迎えた別大マラソンでしたが、これまでの経験上「撃沈」した次のレースでは良い成績になることがあります。個人的にスーパーサイヤ人効果と呼んでいます。悟空やベジータたちが瀕死状態に陥ると大幅にパワーアップするというものです。ボロボロになりながら走ることは、レースとしては悲惨な結果でも、練習としては強度の高い効果が得られます。ペース配分やコンディション調整についても、失敗から学習して同じ轍を踏みにくくなります。

 

今回は神戸やNAHAで挑戦したポジティブ系から従来のネガティブ系のペース配分に戻しました。ポジティブで行けるほど練習量は多くないし、しんどくなる後半で耐えて粘れるほど強い気持ちもありません。

 

ネガティブに走るために、40kmを4つの区間に分けて意識しました。最初の10kmは「アップ」、次の10kmは「フォーム」、その次の10kmは「ペース」、最後の10kmは「レース」、残りの2.195kmは「気合」です。

「アップ」はウォームアップのつもりで決して急がない。身体をほぐす気持ちで走ります。「フォーム」は上半身と下半身の連携、腕の振り、足の着地などを点検しながらステップを踏みます。この前半の20kmはタイムは確認するものの、遅いことに焦ったりせず、逆に「速くなりすぎない」ことを気をつけます。

そして、後半戦です。「ペース」はタイムを気にしながら走ります。ここで、脚力がどのくらい残っているか分析して、残りの距離と設定タイムを考えてペースを計算します。20km過ぎで脚力はまだ余裕があったので少しペースアップしました。

しかし、30kmを過ぎてあえてキロあたり5秒〜10秒遅くしました。もう少し同じペースで引っ張れましたが、このまま頑張りすぎると最後に潰れるリスクもほのかに感じました。ペースを落として最後までもたせる戦略を選択しました。

最後の10km区間の「レース」に入ってようやく他の選手をライバルとして意識します。周りの選手はみな苦しそう。自分も負けないよう頑張ります。抜きつ抜かれつ少しずつ順位をあげていきます。そして40kmに到達したら「気合」で残りの区間を走り抜けます。

 

今回、ベスト更新と同時にもう一つ目標がありました。先日の大阪国際女子マラソンでチームメイトの女性ランナーが打ち出した記録に勝つことです。苦しくなったら、自分の前にいる、彼女の背中を意識しました。負けられない気持ちが身体中に漲り、わずかにですが、彼女の記録を上回ることができました。伸び盛りの彼女はおそらく次のレースであっさり記録を更新するでしょう。それでも一矢報いたことが嬉しかったです。

あらゆるものが劣化してくる中年世代において、進化を感じることはなかなかありません。そうしたなか、少しでも進歩して未知の領域を開拓できることは格別の歓びです。

そして、七転び八起き。九つ転び十起き。失敗したレースもしっかりと次につなげて最後に立ち上がればそれで良し。

 

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