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晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

ハンガーノックは指先から

マラソン トライアスロン

先日のNAHAマラソンではハンガーノックになりました。ハンガーノックとはエネルギー切れのこと。低血糖や脱水で「トニー、力が出ないよ~」みたいな状態です。身体の動きがだんだん鈍くなり、車やバイクのガス欠のように止まってしまいます。

ということで、今回はマラソンやトライアスロンにつきもののハンガーノックについて考えてみます。まずは、過去の経験から症状を振り返っていきましょう。

 

初めてのハンガーノックは「ツールドおきなわ」でした。90kmのカテゴリーに出場しましたが、当時は自転車に乗り始めたばかりで楽しくて仕方がなくスタート地点まで自走で行きました。その日は向かい風のなか独りで50km近く漕ぎました。これによってエネルギーが随分と消耗したようです。レース前半は快調なペースでしたが、後半に入ってから突如、力が入らなくなり集団から脱落してしまいました。

 

「あれ、おかしいな?」

誰かがペースを上げたというよりは自分だけ落ちていった感じです。

指先が少し痺れていました。そのうち手や足が痺れてきました。そして、痺れは腕や脚へと進んでいきました。ついには頭がジンジンしてきました。この頃には、下り坂でもペダルを回せなくなっていました。

「えらいしんどい。何じゃこりゃ?」。

坂を下りきったところで、ついに自転車を路肩に置いて倒れこみました。後続の自転車が駆け抜けていく「シャーシャー」という音がぼんやりとした意識のなかで聞こえました。しばらく動けず、結局リタイアしました。

 

マラソン大会でもハンガーノックを体験しています。伊平屋ムーンライトマラソンでは終盤に身体が動かなくなり、街灯のない真っ暗な路肩で横になりました。あまりに静かで、月夜の光を浴びながら、虫の音、潮騒、ランナーの足音を聞きながら眠りました。この時は10分から20分くらい後に再び走り始めて何とかフィニッシュしました。

 

レース前の食事が少なかったり、補給を忘れたりしたときハンガーノックを起こしています。一方で、しっかり食べていても体調が悪いとハンガーノックになることもあるようです。

 

ちなみに、ハンガーノックで路上に横たわる瞬間は最高に気持ち良いです。身体と頭がジンジンと痺れるなか、辛い状態から解放され、これまでの努力を放棄して、レースを諦めて倒れこむ。何とも言えない、自虐的なカタルシスです。ただ、ともすれば命に係わることなので決してオススメはできません。

 

さて、ハンガーノックはレース後にもやってきます。特に夏場のレースは危険です。ある年の北海道マラソンでは完走した後、しばらく水しか飲んでいませんでした。すると、1時間くらい経って急激に気持ち悪さに襲われました。何か甘い飲み物を買おうとセイコーマートに入ります。しかし、症状は急速に悪化。手が震えて財布から小銭をなかなか出せません。何とかレジを終えて外の飲食スペースの椅子に腰かけようとしたところ、両足が同時に攣ります。のけぞって倒れこみ激しく悶絶します。脚を伸ばすと逆の脚が突っ張って余計に攣ってしまう。一人じゃどうしようもできません。

 

そして、痺れは口の周りと舌にも到達。うまく喋れなくなってきました。

「これは、まずい。」

幸いなことに近くにいたランナーと通りがかりの親切なおばさんが介抱してくれました。横たったままストローでコーヒー牛乳を飲ませてもらうと、何とか落ちつきました。

 

おさらいします。ハンガーノックの症状は身体の末端からやってきます。指先、足先が痺れ始めたら要注意です。すぐに補給をする必要があります。手や足、腕や脚と痺れが身体の中央に近づくとかなり危険な状態です。頭が痺れるときはもはやレース自体を諦めた方が良いです。自分の身体の声を早めに察知することが大事ですね。

 

ちなみに、ハンガーノックで倒れて悶絶しても、エネルギーを補給するとすぐに回復するのがびっくりです。トニー・ザ・タイガーの「グーレイト!!」という感じです。おそらく、エネルギー補給の目途がつき枯渇する心配がないと脳が判断した段階で、リザーブタンクが開放されるのではないかと考えます。

 

次回は、マラソンでどのくらいのエネルギーが必要かをお伝えしたいと思います。

 

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