晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

割り込む人々

マラソン大会ではだいたい40分~50分前に並びます。毎回のことですが、スタート位置に割り込んでくる人が一定数います。後ろからすり抜けて来る人もいれば、横の柵を越えてくる人もいます。

 

きっと一生懸命、練習してきた人なんだろうな。

自分より遅い人が前に陣取っていると、抜かすのが大変だと感じているんだろうな。

これまで頑張ってきたんだから、皆さんより速いんだから、前に行かせて下さい。

 

そうした声が背中から聞こえてきます。

きっと普段は良き人であり、真面目に働き、友人からの人望もあるのでしょう。負けず嫌いで人一倍、頑張る人なのでしょう。でも、その競争心がスタート前に火をつけてしまいます。

 

気持ちが昂って、焦るのは分かります。

自分もかつて、なるべく前に行こうと割り込もうとしたことがありました。他のランナーが割り込みを始めると、自分も行かなきゃと思ってしまいました。

 

でも、ある大会でフランス人の男性が笑顔で声をかけました。

「スタートラインはあそこだろ?30秒も変わらないよ?なぜ、急ぐ?」

 

そりゃそうだと思いました。笑顔の口調に救われました。それ以来、一切、割り込みません。割り込む人をだまって見ている態度は好きではありません。あのときのフランス人のように、にこやかに注意しようと思っています。照れがあって欧米人のようにはサラッと言えませんが・・・。

 

一方で、割り込みをする人を見ながら、こうした人間臭い行動があるのもマラソン大会ならではと思います。全員が整然と並んだら、それはそれで全体主義国家のようで気持ち悪いですよね。

 

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