銀行マンの友人が農家に
トライアスロン関係の友人が銀行マンから農家になりました。
去年の冬、仕事で訪れたある畑で偶然、再会しました。沖縄を離れるときに空港で見送ってもらって以来だから5年ぶりです。聞き覚えのある声で話しかけられました。まさかの展開に驚きました。どうして、土のついた作業着を着てここに?なぜ、農業大学校の研修に?
後日、二人で会ってお話を伺いました。友人は実家が持っている土地を利用して農業を始めたとのこと。草木で荒れ放題だったが、自力で開拓して、今年で二年目。トマト、ナス、キャベツ、白菜、タマネギなどを栽培しています。
手堅い仕事を辞めた勇気に驚いたが、趣味でやっているわけではありません。大消費地に近いメリットがあり、安心安全で美味しい農産物の需要は十分にあるそうです。将来は果物園を整備して、農産物の直売店を街に持つことを構想しています。増え続ける外国人観光客や体験型を求める観光客も呼び込めるかもしれません。
それから、数か月。ようやく先日、友人の畑を訪れることができました。50歳から新たな人生に挑戦している姿に感動しました。大変なことだらけだと思うけれど、自然と対峙している顔は活き活きとしています。自分が育てた農産物を紹介するときの嬉しそうな話しぶりが印象的でした。
何より羨ましかったのが、銀行マンと農家という2つの人生を生きていること。どんな面白い職業も何年もやっていれば、先が見えてきます。職業的使命感、組織への貢献という点でのやりがいはありますが、ワクワクするようなときめきは少なくなります。
最近、ちきりんさんの「未来の働き方を考えよう」を読んで、自分の人生設計について漠然と考え始めたタイミングだったので衝撃を受けました。友人は銀行マンで培ったキャリアを活用し、市場で何が求められているか想定し、両親と子供の家族のライフプランを考慮したうえで、新たな人生を楽しんでいます。話を聞いているだけで、こちらも楽しい気分になれました。
トライアスロンで培ったネットワークを利用して旬の野菜を売れば良いと思います。お腹を空かせて健康志向の強い人たちだから、買う人はきっと多く、モニターとして率直な意見も提供してくれるはずです。
お土産に水ナスと柚子を頂きました。ありがとうございました!