晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

初めてのビワイチ

GWは琵琶湖一周、通称「ビワイチ」に出かけました。

最近はレースでしか自転車に乗っていないので100kmを超えるロングライドはおよそ1年ぶり。前日から胸が高鳴り、遠足前のように眠れませんでした。

 

空は快晴、風薫る、素晴らしい天気。やっぱり自転車は楽しい。初めてのビワイチでしたが、たくさんのローディーやチャリダーの方々がいて人気ぶりに驚きました。

 

道の駅びわ湖大橋米プラザからスタート。北湖、南湖とあるうち、びわ湖大橋以北の北湖の160kmを反時計回りに走ります。

 

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相棒のオレンジ号。

守山市のビワイチモニュメントにて。ブルーとオレンジは我ながら、この世で美しい組み合わせの一つだと思います。

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近江八幡市に入ると新緑のトンネルに入ります。おしゃれなカフェが佇み、びわ湖畔の静けさと美しさに息をのみます。

 

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ここで、トラブルが発生。

10年以上、使い続けていたバイクシューズがワニになってしまいました。歩いているとパッタン、パッタンと今にもソールが剥がれてしまいそうです。

そこで、コンビニにピットイン。アロンアルファを塗ったら、バイクシューズは復活。そろそろ寿命でお別れかと思いましたが、まだまだ頑張ってくれそうです。

 

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ちなみに、ビワイチ沿道のコンビニは基本的に自転車ラックが整備されて、空気入れなどのサポートもあり、自転車乗りに優しく整備されています。

 

さて、湖畔の景色ととともに、ビワイチで注目したいのが「飛び出し坊や」です。

キュートで躍動感のあるデザインは何とも言えないインパクトと魅力があります。サイクリストにとって沿道の歩行者、特に子どもやお年寄りに注意することは何よりも大事なことです。この坊やを見ると今一度、人に優しい運転をという気持ちにさせられます。

 

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「飛び出し坊や」は滋賀県東近江市生まれで、琵琶湖岸でもたくさん見かけることができます。今から20年くらい前、そのルーツを探る依頼について探偵ナイトスクープで観たことを覚えています。ちなみに、写真のものは最もスタンダードな坊やで0系と呼ばれているうそうです。

 

eonet.jp

 

さて、北上すると長浜の城下町に入ります。

歴史のある近江の国だけにビワイチの沿道には様々な名所旧跡があります。歴史に触れる旅もビワイチの魅力ですね。

 

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賤ヶ岳が見えてきました。こちらも合戦場として有名です。ほぼフラットなビワイチで数少ない坂道区間です。

 

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国道8号線ではレンガ造りのトンネルが迎えてくれます。右から左に賤ヶ嶽隧道と書かれた看板が設置されていて歴史を感じさせます。昭和2年に竣工されたものだそうです。トンネル内は水が染み出していて、ひんやりとしています。なお、ビワイチでは電灯のないトンネルがありますので、フロントライトとテールライトが必要です。忘れないようにしましょう。

 

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トンネルを越えると、びわ湖を見下ろせる絶景が広がっています。

 

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そして、峠を下りるとびわ湖最北端に到着。

廃墟になったレストハウスの前では静かな時間が流れていました。

こうしたノスタルジーな建物を見ると往時の賑やかな様子を想像して感傷的になります。ちなみに最も好きな映画は、’Nuovo cinema paradiso’、ニューシネマパラダイスです。忘れ去られたような古い建物を見るとエンニオ・モリコーネの曲が流れてきます。この場所を訪れた家族、カップル、ライダー、トラック野郎たち。幾つもの幸せや生活がそこにあって、それらの声が聞こえてきそうです。夜はちょいと怖いですけれど。

 

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時は流れて形あるものは朽ちてゆきます。また、そこを通る人々の様子も変わってゆきます。

過去には馬が駆け抜け、そして、オートバイやトラックが走り去り、今ではスポーティな自転車が何百台も通り過ぎてゆく。

 

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ここまでで、およそ90km。

後半へ続く。

 

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