晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

久米島トライアスロン2017③二升の泡盛

 

地域のマラソン大会やトライアスロン大会では、ビックリな参加賞や完走賞、入賞者の副賞があります。そのなかでも、久米島トライアスロンの副賞は凄かったです。なんと久米仙の一升瓶。しかも2本ですよ!

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これまでのレースで頂いたものと比べると、別海パイロットマラソン完走賞の荒巻鮭と同じくらいインパクトがありました。ただ、もらうのは嬉しいのですが持ち帰るのが大変です。瓶を含めた重さはおよそ6kg。1本は那覇に住む友人に託し、もう1本を自宅まで持って帰りました。狭い我が家に鎮座まします久米仙を眺めながら、我ながら頑張った今回のレースを振り返りましょう。

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スイムは2km。ウエットスーツなしで出場しました。バトルもなくとても静かなスタートです。三角形を反時計回りで2周しますが、沖に行くときは意外と潮の流れがあったように思います。水温は25度くらいでちょうど良い感じ。小さな魚がたくさん泳いでいました。

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トランジッションで1人抜いてバイクへ。ウエットスーツを脱ぐ必要がないので30秒以上はタイムを稼げました。それにしても、なぜ皆さんが当たり前のように(義務のように)ウエットスーツを着て出場するのかいつも疑問です。もちろん泳力に自信のない方、寒いのが苦手な方は着るべきだと思いますが、着るべきだという固定観念に囚われすぎている人が多いと思います。大自然のなか、肌で水流や水温、風や湿度、陽射しを感じるのがトライアスロンというスポーツの一番の醍醐味だと思い、ウエットスーツは少なからずそうした魅力を損ないます。

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バイクは47km。トライアスロンで一番好きな瞬間はスイムからバイクに移って走り出す時です。水に濡れた身体で風を切っていく感じは爽快です。

フクギストリートを走り「てぃーだ橋」を登り、高原地帯を駆け抜け、一気に海岸線まで降ります。これを3周回。変化に富んだ飽きさせないコースです。前を追いたいところですが、いかんせんバイクは去年夏からほとんど練習していません。1人抜いて、2人に抜かれてバイクフィニッシュでした。

 

ランは20km。バイクからランへのトランジッションも好きです。スイムからバイクのトランジッションが水から風への変化だとしたら、バイクからランは風から土への変化です。重力を感じないバイクの直線運動から、地面からの反発力を感じる運動に変わります。ラン序盤は身体感覚のギャップに戸惑い、脚がもつれそうになります。

 

ランのコースは海岸線の道を2周回走ります。すぐに1人を抜きます。調子は悪くありません。ただ、前の選手は遥か先のようで姿が見えません。どうやらバイクでだいぶ離されたようです。1km4分30秒くらいのペースで様子を見ますが折り返しで差を確認すると8分くらい。彼の走りは軽やかです。トラブルが発生しない限り追いつくのは難しいと判断して、こちらも無理をしないペースで走ることにします。

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遠くにわき起こる入道雲や、穏やかな海を眺めながら、いま、この瞬間を楽しみます。すれ違う選手とエール交換したり、島の人たちに声をかけてもらったりして一歩一歩フィニッシュに近づきます。

陽射しは雲に隠れ、風も心地良く、ランナーズハイに入ります。久しぶりのトライアスロン、久しぶりの沖縄、久しぶりのこの空気感が楽しくて嬉しくて、もう少し走りたかったくらいです。

 

宮古島トライアスロンを欠場したときは丸二日間ふて寝するほど落ち込みましたが、今となっては宮古島を欠場して良かったとさえ思っています。もし、宮古島に出場していたら久米島には来なかったでしょう。人間万事塞翁が馬。すべての出来事は繋がっているわけです。久米仙を2升ゲットしたことも。

 

久米島に行けて、本当に良かった。

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